京都造形芸術大学 油画コース 合格

京都 東山高等学校出身

幼い頃から私は絵を描いたり物を作ったりする事が好きでした。成長するに連れて徐々にその気持ちが高まり、自分の作った物を人に届け、それを何かの役に立てたいと願うようになっていました。
  高2のある日、たまたま僕は京都造形芸術大学のオープンキャンパスに行く機会がありました。その時、昔から興味のあった油画コースを見学し教授や学生の話を聞くと、ほとんどが中学や高校時代から画塾などで美術を習っていた方だという事を知りました。当時は美術系大学への進学は考えていましたが、「別に俺、普段から絵描いてるし、上手いし、ま・イケんじゃね、マジで。」と思っていました。思っているうちに時は流れ、深く進路を考える時期になり、少し焦ってきました。本当に大丈夫なのかと。その後も色々なオープンキャンパスに行き、話を聞いたり作品を見たりするうちにさらに焦り、このままではいけないとようやく気付きました。
  意を決して美術の先生の所へ行き、どうすればいいのか相談すると、先生が渡してくれたのが京都アートスクールの資料でした。それがもう高2の2月でした。手遅れかと思いながらも学校の帰りにアートスクールを訪ね、私のようなスキルも経験も浅い者が今から芸大に通用する力が付くのかと聞きました。アートスクールの先生は「ここはそういう人も多いよ。頑張り次第。」と言って下さりました。私は吹奏楽部に所属していてどちらの時間も取れるか悩みましたが、練習と両立出来るように計画を立て、真剣に美術を学ぶべくアートスクールに通う事にしました。最初に一つのレンガを3時間かけて描写しましたが、鉛筆の持ち方から形の取り方、基礎という基礎を事細かに指導され、直方体一つ描くというのにここまで知らない事があったという事に驚きました。
  そして、右も左も解らない状態から絵を学び、私は8月のAO入試でついに京都造形芸術大学 美術工芸学科 油画コースに合格する事が出来ました。
  しかし、合格したからと言って気を抜ける訳では無く、長い間描かないと画力は落ち、まだ技量が足りない私は後の一般入試で合格する人達と渡り合う力を付けないといけないと思い、合格してからもアートスクールに通い続け、家でもデッサンを描く事にしました。京都アートスクールで学んだ事は多いですが、なにより沢山の人に出会う事が出来ました。ここにしかない温かさや楽しさがあります。それも含めて教わった事だと私は思っています。その沢山の人達に心から感謝し、恥じる事の無い道を歩んで行きたいと強く思っています。