京芸ファイル200:2020年度 合格再現作品紹介 ◆ 京都アートスクール

FILE 200 ・2020年度 合格再現作品紹介

色彩

■問題概要

テーマ「皺(しわ)」
与えられた紙(A3上質紙)に、皺を寄せて観察し、色彩で表現しなさい。

  • ・条件
  • 1.解答用紙は、横画面とし、表裏どちらを使ってもよい。
  • 2.下図に示すように、解答用紙の中央に30cm×30cmの正方形を設け、それを解答画面とする。
      
  • 3.解答画面は全て彩色すること。
  • 4.余白部分には彩色しないこと。

■合格再現作例

作例1 美術科合格 Fさん (北大路校/高卒生)

作者コメント
今回のテーマを見て、初めはモチーフ構成かと思いましたが、「皺を寄せて観察し、表現する」と書かれていたので、普段の授業で取り組んでいた「配置構成」や「分割構成」を多用してしまうと、本来の目的とずれてしまうのではないかと思いました。なので、あえて空間的な構成はせずに、実直に観察して写実的に表現しました。

作例2 デザイン科合格 Gさん (北大路校/高卒生)

作者コメント
課題文が透けて見えた時に「皺のイメージ表現だ」と勝手に想像したのですが、まさかの「紙の皺の観察」で驚きました。ただの「皺の絵」にならぬよう、どのようなコンセプトにするのかをじっくりと考えて、実際に「指で紙に皺を寄せている状況」をイメージしました。「皺のない紙をイメージしたマットな色面」と「皺の寄っている紙の淡い雰囲気を意識した部分」とが引き立て合うように、そして特に密となる「境界部分の観察」にもこだわって彩色しました。

作例3 美術科合格 Hさん (七条校/高卒生)

作者コメント
テーマを見たとき、あんまり面白くないなと思いました。でも何度も観察しているうちに、ねじったところに出る皺がものすごく面白くて、そこの部分に目が止まるような配色にしようと思いました。モチーフ構成は、直前講習でテーマ『煮干し』を描いたときに良い評価をもらえていたので、自信を持って解答の方向性を絞れました。

作例4 美術科合格 Iさん (北大路校/現役生)

作者コメント
課題文を読んで、自分が見つけた「しわの魅力」を引き出せるように描こうと思いました。しわをよく見るとグラデーションや稜線部分の微妙な色合いが美しいので、それを表現することに徹底しました。結果的にしわっぽくなくなってしまいましたが、目標だった「苦手な色彩でも楽しく描く!」ことは達成できたし、個人的には綺麗に色が塗れたから良かったです。

作例5 工芸科合格 Jさん (NET生/現役生)

作者コメント
問題用紙の「皺」の文字を見ても、大して驚きませんでした。観察用のコピー紙も与えられていたし、補習で描いた「風」や「水の流れ」と比べるとかなりやりやすいと思ったからでしょう。試験が始まってすぐに紙をぐしゃぐしゃにする音が聞こえてきましたが、画面全部をぐしゃぐしゃの皺で覆うとなると、時間がかかるうえにカオスになることが想定できたので、ぐしゃぐしゃでない皺を作って「抜ける」空間を作ることを意識しました。

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