京芸ファイル213:2021年度 合格再現作品紹介 ◆ 京都アートスクール

FILE 213 ・2021年度 合格再現作品紹介

描写

■問題概要

与えられた紙袋組み立て式透明ケースりんご玉ねぎを台紙上に配置し、
鉛筆で描写しなさい。

  • ・条件
  • 1.与えられたすべての対象物を描写すること。
  • 2.対象物は切る、破るなど、破損をともなう加工をしないこと。
  • 3.組み立て式透明ケースは、試験開始後に監督者の指示に従って組み立てること。
      ただし、ケースの開閉は自由とする。

■モチーフ

■合格再現作例

作例1 美術科合格 Aさん (七条校/高卒生)

作者コメント
一度は描いたことがあるようなオーソドックスな課題だったので、安心して挑むことが出来ました。
構成は基本となる「手前・中間・奥」を意識してモチーフを組みましたが、周りを見ると複雑で面白い構成をしている人が多く、単純な構成になってしまったのではないかと後からとても不安になりました。
今回はやはり描き込みが勝負どころになると思い、本番ではいつも以上に細部に気をつけて描くことを念頭に置きました。

作例2 美術科合格 Bさん (七条校/高卒生)

作者コメント
教室に着いて、りんごと玉ねぎが目に入った時、ほっとしました。誰しも描いたことのあるモチーフである為、去年と同じく、基礎力を見てくるのだろうと思いました。モチーフは互いに微妙なサイズ感で、構成で迷いましたが、同一平面を絶対に崩したくなかったので、透明ケースを高さにし、玉ねぎの皮で奥行きを出しました。左上が大きく空いてしまい、不安になりましたが、その分描写に力を入れました。

作例3 美術合格 Cさん (七条校/高卒生)

作者コメント
モチーフを見た瞬間、シンプルながらも決して侮れないなと思いました。レタリングのような決定的な特徴がないので、「どれだけ的確に描き込んでそれぞれのモチーフらしさを出すかが重要」だと思ったからです。構成と構図に関しては、まわりを見ると透明ケースの中に玉ねぎなどを入れている人が多かったのですが、物を入れなくてもケースの透明感を表現することは可能だと判断し、何も入れないことを選択しました。

作例4 美術科合格 Dさん (七条校/現役生)

作者コメント
夏期講習で透明モチーフが出されて悲惨な点数を取ったので、透明箱が見えた時は正直心配でした。そのせいで透明箱は最後まで放ったらかしの状態で他を進めていましたが、何処かで踏み出さないとまた悲劇が起こると思い、描き込みました。また、今回は構図・構成が難しかったと思います。長方形のモチーフを2つとも倒して描くにあたっては、同一平面の問題や高さの問題があるので、いつも以上に構図に時間をかけました。紙袋は描くのが好きなので、手前に皺を寄せたり折ったりして、奥の透明箱との間の空間感を出しました。

作例5 デザイン科合格 Eさん (北大路校/現役生)

作者コメント
手前が弱くなってしまう癖がずっとあったので、固有色が一番濃いリンゴを手前にして、ハイライトとのコントラストをつくりました。紙袋の高さと透明ケースの形がなかなかうまく入らなくて苦労しました。透明ケースは「透明」に惑わされずに側面の暗さを意識して、硬めの鉛筆でモケモケにならないよう、まっすぐスピードのあるタッチで描きました。玉ねぎは「ケースに入っている部分」と「普通に見えている部分」を頑張って描き分けました。

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