京芸ファイル213:2021年度 合格再現作品紹介 ◆ 京都アートスクール

FILE 213 ・2021年度 合格再現作品紹介

色彩

■問題概要

テーマ「対照」
下記の条件に従って色彩で表現しなさい。

※「対照」照らし合わせること。くらべ合わせること。見くらべること。

  • ・条件
  • 1.解答用紙は、横画面とし、表裏どちらを使っても良い。
  • 2.下図に示すように、解答用紙の中央に二つの正方形(20cm×20cm)を設け、それらを解答画面とする。二つの解答画面の間隔は3cm離すこと
                       
  • 3.円形の紙は、はさみを使用し2枚に切り分ける。それ以外の加工はしないこと。
    ・切り分けた円形の紙は、二つの解答画面の上に、それぞれ一枚ずつ貼ること。
    ・切り分けた円形の紙は、解答画面から浮いたり、めくれたり、はみ出して貼らないこと。
    ・切り分けた円形の紙には彩色しないこと。
  • 4.それぞれの解答画面内は、線で分割し、分割された面は1色だけで彩色し、色の濃淡を用いずにベタ塗りのみとする。
  • 5.隣接する面同士は、同色にならないようにする。
  • 6.解答画面(切り分けた円形の紙以外)は、全て彩色すること。
  • 7.余白部分には彩色しないこと。

■用紙・材料

画用紙 大解答用 1枚
円形の紙(貼り付け用) 1枚

■合格再現作例

作例1 美術科合格 Fさん (七条校/高卒生)

作者コメント
円形の紙を二つに分割してそれぞれ二画面に貼り付け、「ベタ塗りのみ」という条件下のもと「対照」を表現するという課題でした。 その中で、円形の紙という異物をどのように効果的に扱うか、30分くらい考えました。
独創的な表現がしたかったので、自分なりに少し変わった分割の仕方をし、その形を活かして色彩構成をしました。 色味に関しては暖色系と寒色系で差をつけようと思ったのですが、パッと見では分かりにくい、微妙な仕上がりになってしまいました。

作例2 美術科合格 Gさん (七条校/高卒生)

作者コメント
askでは、「コラージュ課題はその紙をいかに独創的に扱うかが点数を大きく左右する」と学んでいました。しかし、「元々丸い形の紙の切り取り方なんて勾玉にしかならない…」と他に全く思いつかず、大多数の人と切り取り方が被ってしまうことを覚悟で、精度と色味で勝負することにしました。明部、中部、暗部を設定し、明部に存在し暗部に影響を与える中部を紙で表現しました。

作例3 美術科合格 Hさん (七条校/高卒生)

作者コメント
条件の中でできるだけ自分らしい作品を作りたいと思いました。私は、「対照」についての注釈と、1つの円を切り分ける条件に注目し、2つの画面には共通点を多く持たせ、似たもの同士の関係にする必要があると考えました。どちらもシンプルな円を構成していますが、「見比べると」円全体の形が際立って見えてくる画面と、円が重なることによってできる葉っぱのような形が際立って見えてくる画面があります。

作例4 美術科合格 Iさん (七条校/現役生)

作者コメント
平塗りは得意分野ではないので、安全路線で行こうと思いました。「対照」という言葉で思い付くことがあまりなかったので、構図は全く同じにして色で勝負しようと思い、左はパステル調、右はビビット調にしました。また、1枚の円の紙から2枚に切り分けるという所で、何か「見え方の工夫」をしようと思い、左の図形が暗く見えるように周りを明るい色にして、それに対して右の図形が明るく見えるように周りを暗い色にしました。

作例5 デザイン科合格 Jさん (北大路校/現役生)

作者コメント
「対照」で思い浮かべたのは、対称と対比という言葉でした。対称は二画面の構成の形で、対比は円形と直線プラス一番大きな面を補色にして表現しました。途中で、彩色してはいけない半円の紙をパレットの上に載せてしまい、真っ赤な絵具がついて大焦りしましたが、最終的には裏向きに貼ってなんとかなりました。平塗りははじめに焦ってすこし枠からはみ出してしまったので、細い色面は特に丁寧に塗りました。

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