京都市立芸術大学 美術鳥取 米子西高等学校出身 |
私は現役生の頃からNET生として、アスクの通信講座で実技の勉強をしていました。学科の点数が大きく足を引っぱったこともあって、浪人して からも、地元の普通予備校でセンター試験対策を中心にしつつ、通信の課題と、アスクの長期講習会への参加と、月一度のスクーリングの為に京都 に足を運ぶ日々でした。
普段地元に引きこもって一人勉強をしているので、アスクの講習会はとても刺激的でした。と同時に、つらく厳しい自分との闘いでもありました。特 に浪人してからの講習会は、実技を中心に受験に励むスタンダード生の友人達や、現役生達の成長ぶりばかりが目に見えて、おいていかれたような 孤独感とあせりで、下宿に泣き帰るようなこともしばしばでした。アスクの講習会の空気というのは特別で、家で一人で描くのとは全然違い、ピリッと した緊張感の中で、大人数が一斉にデッサンに取り組む様など、慣れない間はひるみましたが、普段学科の勉強ばかりしている身としては、人より多くを吸収して前進する事に必死でした。地元の普通予備校に行っていても、「こうしている間もアスクの人たちは絵を描いている」と思うと気が気じゃ 無かったし、浪人してからは精神的にも荒れていて、家族には本当に負担だったと思います…。
しかしそのおかげで、センターの点は大幅に上がり、直前講習に挑むことができました。今になって思うと、浪人してからの一年は本当に「濃い」一 年で、これから先の人生でこれほど充実した年を送ることがあるだろうか、と思うほどです。
合格してからの時間の流れは速いもので、あの時一年基礎を積んで良かったと心底感じています。京芸受験者に言いたいことは、とにかく学科も 頑張って下さい。絵を描くことは好きで進歩も速いものですが、嫌いなことはなかなか伸びないので。「芸大行くのに何故勉強」と思いながらも、避け ては通れないことなのでやるしかないです。充実した受験生活で結果をつかんで下さい。