金沢美術工芸大学 視覚デザイン京都 京都橘高等学校出身 |
『答えの出し方』
「美術大学に入ろう」と思って勉強し始めたのが高校二年の時でした。その年の受験は京都芸大も金沢美大も合格することができず、“浪人生”という、あんまり使いたくない言葉を使用することになりました。現役当時通っていた塾をやめ、アスクに入学を決めたのは京芸への合格率が高い、とかそういったモノではなく単に“友達についていった”という、中学生が部活を決めるみたいな感じで入って行きました。その結果、こうした文を書かせてもらう事にもなり、今思うと人生の岐路をずいぶんとあっさり決めたもんだなと思います。
友達からは「アスクは楽しいところ」と入る前から聞いていました。実際入ってからも夏休みなど行事が近付くにつれ何かイベントをしたりと、思い描いていた“浪人生”とは違う生活を送っていき楽しい思い出が増えていくものでした。でも、それだけでアスクに来てよかったと思ったわけではなく、アスクが他の画塾とは違うと思ったのは“自分で答えを出させる”よう、生徒たちに教えてるという事です。塾の講師というと、ああしろ、こうしろ、と命令口調で教えるといった勝手なイメージがあり、しかも、“答え”は先生の頭の中にあるものなので、いくら頑張って答えに近づけたとしても、それは先生の答えであって生徒の答えではありません。そうなると、生徒は自分のもっている“考え=答え”が違う訳ですから「何のために絵を描いているんだろう」となってしまいます。でも、アスクの場合、「自分で答えをだす」ようにするため、先生たちのアドバイスは全て生徒の方の“答え”を出すようにしてくれます。「1+1をすれば2になるんだ!」というのではなく、「2にするためにはどうしたい?」といった、あくまで僕たち生徒の考えをきき、その上で答えへの導き方を教えてくれるのです。これが“自分で答えを出させる”というアスクの教え方であり、アスクの良さなのかなと思います。