金沢美術工芸大学 日本画

大阪 大阪市立工芸高等学校出身

私がアスクにお世話になったのは、直前講習の一ヵ月半という短い期間でしたが、通ってよかったと思います。美術の高校に通っていたので、絵を描く場所はあった私ですが、アスクを選んで通ったのは、同じところを目指す人が多く、丁寧に教えてもらえる所だったからです。金美の日本画にいきたかった私の周りには、京芸を目指す友人はいても金美を目指す友人は少なく、高校では一人で描くばかり。その点、アスクでは京芸の日本画を目指す人が多いこともあり、金美の日本画を併願して受ける人がたくさんいたので、同じ日本画を目指す自分以外の人が周りにたくさんいる、とてもよい環境でした。浪人生という、受験の先輩がいることも、よい環境のひとつでした。教わることも多々あり、何より先輩との会話は、受験前の気分をリラックスさせてくれて、励まされました。
  また、それまでは「もっとドーンとした感じ」「もっと強く描く」といったような、抽象的なことを考えて、わりと自由に描いて学んできた私にとって、アスクの先生方の言葉は、最初ちんぷんかんぷんでした。ですが、それが何を意味して、どういった作業になるのかを、丁寧に教えてくれることで、今まで自分のしてきた事に名前や意味があったのだと、頭の中が整えられていき、一ヵ月が過ぎた頃には、だいぶ理解できるようになって、色々なことがすっきりとしていきました。今までとは違う環境のアスクで、緊張感をもって有意義な受験直前の期間を過ごせたと思います。一時間半かけて、電車でことことと揺られアスクに通っていたのもいい思い出です。いつもと違う景色、いつもと違う場所、いつもと違う先生、いつもと違う生徒、いつもと違っても描きたいと思った自分を確認できたこと、受験前の自信になりました。