京都精華大学 ストーリーマンガコース

岡山 淳心学院高等学校出身

 僕がアスクに通うきっかけになったのは、京都精華大学のオープンキャンパスに行った時に、アスクがともて充実したマンガ指導を行っている予備校だと聞いたことからでした。浪人二年目、岡山県に住み精華大ストーリマンガコースを志望し、受験し続けても箸にも棒にも引っかからなかった僕が、京都に移り初めてオープンキャンパスに訪れたときです。
 1番苦労したのは試験と似た条件で行うマンガの実作でした。初めのころは、何をどうやればいいのかよくわからない中で、限られた時間、与えられキーワードを使ってマンガを何度も描きました。毎日アウトプットの連続で、何も思いつかなかったり時間内に描ききれないことも多く、落ち込んだり、人と一緒に同じ課題をやっていると、どのくらいのペースでやっていけばいいのか気になったりして集中できませんでした。それでも何度もしっかり講評していただけたことは今思えばとてもありがたいことでした。
 黒を置くこと、中間色を置くこと、背景を書くために教室の中や写真を元に描いたり、人物クロッキー、キャラクターの心情の変化を主体とした話を作る、ふきだしを大きくしたり、文字の配置に気を配り字を読みやすくする、これらのことを本人は焦っていましたがものすごくゆっくり身につけていったように思います。身に着けたものは大学に入った今でも大事にしているものです。坂口先生に教えていただいたイマジナリーラインも今ならわかります。文字に関しては今も要注意ですが。
 AO入試、公募推薦でも合格できずプレッシャーを感じましたが、先生に勧めていただいた他の私立芸大を受験し、合格できたことで少し緊張もやわらぎました。
 2年間浪人し、年度最後の試験の一般入試で合格しましたが、得るものも多くあったので、浪人したことで人に遅れをとっているとも、人より劣っているとも思いません。むしろ浪人してよかったとも思えます。  お世話になった坂口先生、齊藤先生、アスクの先生方には今でも感謝しています。