京都精華大学 ストーリーマンガコース京都 塔南高等学校出身 |
私は、昔からマンガを描くのが好きで、京都精華大学のストーリーマンガコースに行こうと思い、高2の春からアスクに通い始めました。マンガってどんな風に勉強するのだろう? とワクワクしていましたが、私が想像していたものとは少し違い、実際にマンガを描く以外にも、デッサン、背景練習、骨格を意識して描くためのクロッキーなどをたくさんしました。
マンガの対策をする中で、特に私がびっくりしたのが、マンガを描くときに一番大事なものが、「感情を入れること」だったことです。自分でマンガを描いていて、何をテーマに描くか、どんな喜怒哀楽の話にするかを意識して決めたことなんて一度もなかったので、「マンガを描くことは、とても細かい部分まで考えないとダメなんだ」と、ここで初めて感じました。初めのほうは、やっていて辛かったです。先生の言っていることが何なのかが理解できず、時間がかかり、高2の夏まで苦しんでいました。
一年が経ち、高3になった私は、一緒に勉強しようと友人を呼び、共にアスクに通いました。ここで気付いたのですが、高3になってから勉強し始めた人は、私が一年前に苦しんだり悩んだりしていたことを、AO入試を受けようとしている夏に感じているということでした。きっと倍は辛く感じて、大変だろうなぁと思いました。
アスクに通ってよかったのは、夏期講習に他府県からたくさんの講習生がやって来るところでした。アスクに通っていなかった生徒がやっていた技法や、マンガの雰囲気はとても勉強になりとても新鮮なものばかりでした。違ったマンガの世界を想像できたりして嬉しかったです。ただ、ここで少しいけなかったことが、あまりに長い間、色々なことに挑戦してしまったために、今までとは違うことをしようとする癖がついてしまったことです。これに気付かず、先生に「自分が一番描いていて楽しくて、自分に合った作品をつくることが課題」と言われ、私は昔の作品を見て考えを変えました。