京芸ファイル226:2022年度 合格再現作品紹介 ◆ 京都アートスクール

FILE 226 ・2022年度 合格再現作品紹介

描写

■問題概要

与えられた軍手金属ボウルを台紙上に配置し、鉛筆で描写しなさい。

  • ・条件
  • 1.与えられたすべての対象物を描出すること。
  • 2.軍手1組(12双)は、ゴムバンドを外さず、かたまりのまま描写すること。
  • 3.対象物は切る、破く、栓を開けるなど、加工をしないこと。

■モチーフ

■合格再現作例

作例1 美術科合格 Aさん (七条校/高卒生)

作者コメント
構図構成が苦手なので、開始までの待ち時間中に手持ちのクロッキー帳に軽くエスキースをして、構成でつまずかないように工夫しました。縦構図にしたためにボウルへのモチーフの映り込みがほとんどなくなってしまったのは、少し損をしたかもしれません。
また、部分の色味の調整や描写にこだわる癖があるので、頻繁に画面を離して見て、「全体のバランスが取れているか」、「見どころがしっかりアピールできているか」を意識して進めました。

作例2 工芸科合格 Bさん (七条校/高卒生)

作者コメント
モチーフを見た時は、過去問の「紙コップ50個を描く課題」と似た課題なのかと思ったが、「軍手の束はそのまま描け」という条件が記載されていて驚いた。内容自体はそんなに難しくなかった。 落ちついて制作できてよかった。
今回のモチーフは、縦構図と横構図のどちらでもいける組み合わせだったように思う。
周りが皆横構図だったので、少しでも差をつけたくて縦構図で描いた。

作例3 デザイン科合格 Cさん (七条校/高卒生)

作者コメント
束ねられた24枚の軍手が目に入ってから、どうやって構成しようかとすぐに頭の中で考えました。が、いざ試験が始まって問題用紙を読むと、「そのまま使え」とのことだったので、安心して進めることができました。
布系のモチーフを平べったいまま描くのが苦手なので、手前の主役の軍手は丸めて立体的にしました。軍手の質感の描写には自信がありましたが、タッチが雑にならないように、気をつけながら描きました。

作例4 美術科合格 Dさん (七条校/現役生)

作者コメント
意識したのは、ボウルの現象や軍手の重なりなどの描写をしつつも、「物としての明暗を維持する」こと。縦構図にした理由は、コントラストの強いボウルを手前に持ってくる場合、横構図だと奥の軍手の接地が隠れたため。どちらも苦手なモチーフだったが、「軍手は描きやすい置き方にする」、「タッチを重ねて練り消しを多用する」、「ボウルはグレイッシュにならないように少し濃く描く」、「手前に彩度の高い鉛筆、奥はH系を重ねて前後感を出す」といった攻略法は理解していた。

作例5 美術科合格 Eさん (七条校/現役生)

作者コメント
教室に入りモチーフを見て真っ先に頭をよぎったのは、2017年度の紙コップ50個の構成課題だった。12双もの軍手を自由に構成するとなればいつもより大幅に構成に時間を取られるだろうと覚悟したが、「かたまりのまま描写すること」となっていたので、それは杞憂に終わった。他のモチーフもボウル、1双の軍手と典型的なものだった為、結果的にはベーシックな3点モチーフ(軍手12双、軍手1双、金属ボウル)として、普段通りの感覚と態度で取り組めたように思う。

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