FILE 217 ・2021年度合格者の得点パターン

3.総合力で合格/得意科目で合格

Eさん(高卒生・七条校) デザイン科合格
総合得点 1450点満点
共通テスト
700点満点
実技 750点満点
 
描写 色彩 立体  
413/700
482/750
895/1450
172/250
162/250
148/250
実技3科目の合計が約6割の得点で合格。

◆Eさんの実技試験は、描写68%、色彩64%、立体59%という得点率でした。共通テストでも約6割を獲得し、学科+実技3科目の平均得点率が61%で合格しています。本来は、各科目でもう少し高得点が期待された生徒でしたが、結果的には「大きなマイナスがなかった」ことで、確実に合格をものにしました。

◆Eさんのように、全科目でコンスタントに得点するパターンが理想的ではありますが、京芸入試では、なかなか実現しないのも事実です。今回のアスクからの合格者の中でも、3科目を平均的に得点して合格している例は少数派でした。実際には「いずれか1科目で大きく点を落として100点以下となる」、または「いずれか1科目のみ200点超えの高得点を獲得する」といった合格者が多く見られます。京芸合格のためには、「すべての実技科目で点を大きく落とさない」ことを目指すのはもちろんですが、それができなかった時の対応策として、「いずれかの科目で高得点を獲得する」ことも目標とする必要があります。

Fさん(現役生・NET) 美術科合格
総合得点 1250点満点
共通テスト
500点満点
実技 750点満点
 
描写 色彩 立体  
275/500
448/750
723/1250
248/250
76/250 124/250
色彩と立体の失敗を描写の高得点でカバーし、逆転合格。

◆本来は、実技3科目すべてで高得点が取れるだけの実力があったFさんですが、入試本番ではその力を発揮できず、色彩は100点以下の得点にとどまりました。しかし、描写では248点という高得点を獲得し、見事に逆転合格を果たしました。

◆描写は、色彩、立体と比べると「安定して高得点を獲得しやすい」科目だといえます。ただし、実際に高得点を獲得するためには、「適切な構図構成を常に選択できる力」と、「細部まで描き込む力」が求められます。

◆例年、アスクからの合格者の中には、Fさんと同じような得点パターンで合格する受験生が多く見られます。京芸のように、どの専攻を受験する場合でも実技が3科目必要となる入試は非常に珍しいのですが、Fさんのように「1科目でも8割以上の高得点を獲得する」ことができれば、合格の可能性は高くなるといえるでしょう。

次回予告

今回の京芸ファイルをご覧いただき、誠にありがとうございました。
次回は『京芸対策「夏期講習」の意義』を8/17(火)に掲載する予定です。夏期講習本番を迎える前に、「夏期講習の意義と位置づけ」について解説する予定です。
次回もぜひ、ご覧下さい。

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