京芸ファイル187:2019年度 合格再現作品紹介 ◆ 京都アートスクール

FILE 187 ・2019年度 合格再現作品紹介

立体

■問題概要

与えられた組立式箱と学習帳を材料に「解体と再構築」をテーマ
として、下記条件に基づいて立体表現しなさい。

  • ・条件(一部抜粋)
  • 1.解答作品には解答用材料として組立式箱1セット、学習帳1冊を使用しなさい。
  •   接着固定材料として木工用速乾接着剤、紙粘着テープのみを使用しなさい。
  • 2.支給された解答用材料は必ず使用すること、ただし材料はすべて使いきらなくてもよい。
  • 3.解答作品は解答用台の上に設置すること。
  • 4.解答作品は解答用台(35㎝×35㎝)をはみ出さず、また高さ35㎝からはみ出さないこと。
【支給されるもの】
 
解答用材料
:組立式箱1セット(本体、仕切り)、学習帳1冊
接着材料
:木工用速乾接着剤1個、紙粘着テープ1巻
解答用台
:茶色段ボール1枚(35cmX35cm)
移動用カバー
:茶色段ボール箱1個、カバー固定用テープ2枚
制作支援用品
:灰色ボール紙1枚40cmX55cm(作業用)、上質紙3枚(アイデアスケッチ用)

■解答用材料

■合格再現作例

作例1 美術科合格 Kさん (七条校/現役生)

作者コメント
組み立て式箱と学習帳、どちらも用途があるものだったので、解体はできても再構築をうまく生かせるかがポイントだなと思った。
もとが箱の形だったので、形が面白くなるように気を配った。でもやっているうちにどの方向から見ても雰囲気が一緒で、イマイチ変化のない作品になってしまった。作品を出しに行ったとき、自分の作品は周りと比べたらずいぶん違うもので不安になりました。

作例2 美術科合格 Lさん (七条校/現役生)

作者コメント
夏季と冬季両方の模試で作品が自立せず最下位だった経験があったので、材料を見て少し安心した。テーマを見て、これは普段の立体とは違って空間感とかより、分かりやすく作ったもの勝ちなんじゃないかと思ってそれは意識した。ジャポニカが与えられたが、表紙を使うと、上手く使わなければそこにしか目がいかないと思い中身の白紙と方眼紙のみ使用した。何度も作品を揺らして強度を確認し定規を当ててはみ出さないよう気をつけた。

作例3 デザイン科合格 Mさん (七条校/現役生)

作者コメント
テーマから、解体されているものと再構築されているものの二つがはっきり見える状態にしようと思って制作しました。ダンボールは何度も使ったことがあったので扱いやすかったです。箱が解体されて箱状のものに再構築されている所を表現したのですが、後から考えると箱から箱になるくらいなら他のものに再構築されている方が面白かったかもしれないな、と思いました。

作例4 美術科合格 Nさん (北大路校/高卒生)

作者コメント
テーマとして、それほど複雑なものではなかったと思いますが、素材は若干特殊なものであったため、素材への追及は十分考慮しなければならなかったかなと思います。特に、学習帳は表紙の厚紙、中の普通紙ともに、カラー印刷されているので、普段の立体制作ではあまり考えることのない配色についても考える必要があり、その点で苦労しました。

作例5 デザイン科合格 Oさん (北大路校/現役生)

作者コメント
テーマの言葉がSFぽいなと思って、かつ一個のモノとして完成してる学習帳が出てたので、それを立体物にして壊して→再構築 にしようと思った。中盤にとりあえず形作る時間を取って良かったなと思う。ちょっと背が足りなかったけど、開放してる作品が多かった中ではインパクトあるかなと思った。

次回予告

次回は今月に続いて『2019年度 合格再現作品紹介』を4/17(火)に掲載する予定です。今月に続いて、合格再現作品を作者のコメントと共にご紹介する予定です。

合格再現作品を直にご覧になりたい方は、3月31日(日)にキャンパスプラザ京都で行われる芸大受験説明会にぜひご参加ください。

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