京芸ファイル212:2021年度京芸入試速報 ◆ 京都アートスクール

FILE 212 ・2021年度京芸入試速報

小論文

■問題概要

出典:鷲田 清一 著『想像のレッスン』 ちくま書房 「レッスン0 見えないものを見る」から抜粋

※正確な設問文ではありません

設問1
この文章の主旨を200字以内で要約しなさい。
設問2
この文章は2003年に書かれたものです。自分たちにとっての「見えているけど見ていないもの」について、今日の社会においての具体例を挙げて述べなさい。
設問3
本文の中では「科学的探究」と述べられていますが、その科学を芸術に置き換えると「芸術的探究」となります。あなた自身の考える「芸術的探究」を論述しなさい。
 

■問題のポイント

昨年度の2つの設問に対し、今年度は、これまでの京都市立芸大の小論文試験で多く用いられてきた3つの設問からなる課題でした。

設問1は昨年から引き続き2年連続、「200文字」の要約です。 要約における制限字数が少ないほど、問題文の要旨を的確に掴む読解力が必要になります。また、制限字数内にまとめるために、別の言葉に言い換える言語運用能力も必要となります。今後の入試においても、この傾向が続く可能性があります。

設問2、設問3はともに論述問題で、どちらの設問も、その場で柔軟に思考し、解答していく必要のある、総合芸術学科の特徴が色濃く表れた課題でした。 特に設問3は、「芸術的探求」という漠然としたテーマだったため、「日頃から様々な物事に対して興味・関心を示し、自分の考えを持つ」という、受験生の日常の姿勢そのものが問われたと言えます。




次回予告

次回は『2021年度 合格再現作品紹介』を3/17(水)に掲載する予定です。合格発表後、再現作品を制作してくれた合格者の作品をいち早く掲載します。掲載作品は3/28(日)に開催予定の芸大受験説明会でも展示しますので、こちらもぜひご来場ください。

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